自己紹介

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    ・横浜に住む、大学院生。
    ・趣味は見るのもやるのも野球。
    ・元ソフトボール部のライト。
    ・PCにやけに詳しいらしい。

    思いついたことをつらつらと、面識がない人が読んでも、ある程度は楽しめるように書いて行きたいと思います。

    ※書いてあることが100%事実とは限りません。脚色を含むことがあります。

2006年12月25日

流れ星男(飲み電内定者懇親会)

流れ星、綺麗ですよね。

どーも、一部では裏切り者とか流れ星野郎とか呼ばれてるいさおです。

久々のネタは、内定者懇親会の笑い話。
オチまで長いけど、暇なときにでも読んでください。

 

先週、内定者交流会があって、熱海の研修センターに行って参りました。
まあ、うちの内定先は親しみを込めて「飲み友」とか
呼ばれているわけでして交流会が終わったあとも
当然2次会→3次会と続くわけです。

そのときは確か4次会だったかな、
俺はトイレを探して、研修センターの中をさまよっていたんです。

なかなか見つからない。 そんなとき、
テラスにいた優しい人事のお姉様から声をかけていただいたんです。

「何か探してるの?」

「お手洗いを探しているのですが、
 それよりもテラスに何かあるのですか?」

「星が綺麗だから、みんなで見てるの。見に来る?」

「え!そうなんですか?もちろんです!」

 

テラスに出ると、そこは別世界でした。

都会ではかろうじて見えるだけのオリオン座が、ここでは燦然と輝き、
普段は無愛想な闇でしかない空間を、
見たこともない数の小さな星が埋めていました。

天然のプラネタリウムとでも言いましょうか?
でも、投影機の影と決定的に違うのは、俺の頭の上は無限の奥行きがあり、
網膜に届く光は何億年も前のものであるということ。

星々の中には生命を宿す惑星を従えるものもあるだろうし、
もうすでに滅びた恒星もあることでしょう。なんという壮大なドラマか。
詩的な表現力を持たない俺は、
ただ万感の思いを込めて「綺麗」とつぶやくのみでした。

 

連れてきていただいた人事のお姉様に
「久々に命の洗濯が出来ました。 ありがとうございました。」と礼を言いつつ、
改めて見回すと、テラスには人事を含む社員の方が3人と、
同期の女性が3人(2人?)、同期の男が一人いました。

テラスからは屋上に行けます。屋上はもっと暗いので、
もっと綺麗に星が見えるかもしれない。というわけで登るしかないでしょう。

で、屋上に登ったメンバーが人事のお姉さん、同期の男女。
この電気系メーカーではあり得ない男女比が、
悲劇を招きます。

乞うご期待。

 

屋上では北斗七星が綺麗に見えたことが印象的でした。
当然、ロマンティックな空気を全く読めない俺
声を出して死兆星を探すわけですが。(笑)

星を見上げていると、流れ星が落ちたんです。
空からの粋なプレゼントに、盛り上がりは最高潮。
でも、俺はまあ空気読めないので見逃しましたし、

「流れ星に願い事を3回唱えれば叶うって言うけれど、
  こんな短い時間じゃ『カネ、カネ、カネ』くらいしか言えないよね」

とか空気読まないにもほどがあるような発言をしていました。
この流れ星発言が悲劇を招くとも知らずに・・・

 

名残惜しくはあるけれど、寒くなってきたので飲みに戻りました。
このときは、男7人ぐらいで勝手に飲んでました。

「どこいってたの?」

「いやトイレを探しに行ってたんだけどね・・・」(俺)

なんてところに、テラスにいたもう一人の男が帰ってきました。

「あ、テラスから戻ったん・・・」(俺)って言おうとした瞬間のこと、
彼(テラスにいた同期)は叫んだ!

「ちょっとさあ!テラスにさあ、
 すげー気取ったクサい男がいてさあ、
 女の子集めて『星が綺麗だね』とか
 『流れ星に願い事をしたら叶うんだよ』とか
 すっげーキザな話してんの!
 ありえなくねえ!?」(テラスの同期)

いや違う!かなり違うその解釈!!!
俺は偶然迷い込んだだけだし、
流れ星の話はしたが、キザな内容ではない!!

でもそんな俺を置いて、世間はヒートアップ。

「マジありえねー。抜け駆けありえねー!」(同期)

「誰?そいつ誰!?」(別の同期)

やめてくれ!助けてくれ!社会的死を覚悟したとき、奇跡は起こった。

「いやそれがさあ、
  暗くてよく分からなかった
んだよね」(テラスの同期)

ん?俺だってばれてない?これは助かったのか?
このチャンス、とるべき手段はただ一つ!

「マジでー!見えなかったんだー。
 誰だよそれ!ずりー!」(俺)

俺も犯人糾弾トークに乗っかっちゃった!

その後も犯人捜しの推理ゲームと
ありえねートークで盛り上がったのだった。
ときどき

「その流れ星男は小柄で、声が低かった」(テラスの同期)

という発言に冷や汗が吹き出し、

「本人に聞けば一発でわかるじゃん」(鋭い同期)

とかいう冷静な意見に絶望したものだったが、
まあこうして事件は迷宮入りしたのだった。

犯人は『流れ星野郎』と呼ばれ、
誰か分からぬままに同期たちから憎まれていった。
まあそもそも事件自体が誤解ですし。許してください。

当然、許されるはずはなかったわけだが・・・
悪がはびこったことはおろか、逃げ切ったことも世の中には少ないのである。

 

翌日は、皆で電車で帰路についた。鈍行列車組のうち、
4次会で飲んでいたグループと人事のお姉様が同じ車両に固まっていた。
そのときに悲劇は起こった。

ふっと、人事のお姉様が俺の顔を見て気付いた。
まずいっ!なにも言わないでくれ!しかし無常にも祈りは届かなかった。

「あ、君、昨日いっしょに星見てた人だよね?」
(人事のお姉様)

ああ、全てが終わった・・・。
みんなの動きが止まり、例外なく俺を見て一瞬止まる。
そして一斉に俺を指さして叫んだ。

「お前かーーー!!」(みんな)

こうして、俺は流れ星男という十字架を背負ったのだった。
影でこそこそアプローチする抜け目ない野郎という
終わってるキャラになった。
不本意だ。そして誤解だ・・・誤解すぎる・・・

いさおは人間関係に不安を抱えたまま、
社会人生活をスタートするという辛い未来を手に入れた。
ちゃんちゃん。めでたし、めでたし。めでたくねーよ。

 

 

※注意(当然だけど念のため)
・ 脚色を含みます。
  セリフに関しては、けっこう適当です。
・ 同期が憤慨したっていっても、冗談とポーズの上でね。
  いい人たちですよ、ほんと。

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comments

 
  • 俊子
  • 2006年12月25日 07:20

マジ漫画のコントかwwww
見た目が中学生だからお姉さま方に優しくされたんだよ(たぶん

星いいな~
うちも仙台の山奥行ったとき家抜け出して見た時めっさ綺麗だったな
最近そういうプラネタリウム的ロマンチックな場所いってねえや
この歳になるとそんなロマンチックなことさえ思えない(ってか、それは人間性

 
  • いさお@管理人
  • 2006年12月25日 10:35

>俊子
ある意味、金田一少年の事件簿だった。
「犯人はこの中にいる」みたいな。

この年って、俺より若いだろーが!!

 
  • チエ
  • 2006年12月25日 13:48

こんな良く晴れたクリスマスの昼間に
ぴったりのお話でした。

最後にフォローするとこがまたヨシ。

それにしたって星空は私のツボ。
イルミネーションとか言っちゃ悪いけど
興味ないんだよね。。。
いいなぁ、綺麗な星空見たいな。


 
  • いさお@管理人
  • 2006年12月25日 15:58

>チエ

珍しく綺麗な話かと思いきや、
結局今回もバカ話でした。
クリスマスにぴったりなのか?

イルミネーションは綺麗だなーとは思うけど、
それだけって感じ。それに人混み苦手。
やっぱLEDより星の光だよなー。

 
  • hiroro
  • 2006年12月25日 23:38

貴方最高ですw

 
  • いさお@管理人
  • 2006年12月26日 01:02

>hiroro

なにか、良くない類のネタの神様に祝福されているような気がするのです。
引き取ってこの神様。

 
  • タツ
  • 2006年12月27日 00:19

羨ましい限りだ。
理系ではありえないな、マジで。

 
  • セカンド
  • 2006年12月27日 07:24

抜け駆けとはやりますねw

 
  • いさお@管理人
  • 2006年12月27日 11:15

>タツ
ありえんが、オチもありえんと思う。
文転したいよ。得意科目国語だし。
いまからできんかな?

>セカンド
誤解だ・・・
そんなもんできる性格なら今頃苦労してない・・・

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