前の日記で
次回は「トラウマを呑みつぶせ!突撃!助教授部屋ジャック!!」
とか書いたんですが、
その前に、導入として助教授とか、
うちの研究室のことを紹介しておこうと思います。
うちの研究室を象徴する人・・・それはずばり助教授です。
助教授・・・愛称は「J」
自宅はあるが、毎日研究室に泊まってる。
身長180cm、体重たぶん80kg超えのゴツい体格で
20人の学生のテーマを一人で把握・指揮し
一日24時間あるうちの18時間くらいは研究に費やし、
残り6時間のうち2時間は家族サービスに費やし
残った4時間で寝るかと思いきや、酒を飲む。
豪快としか言いようがない人です。
普通、助教授クラスの人は実験を学生にやらせるのがあたりまえ。
しかしJ様は自分の実験を自分でするだけでなく、
時として、学生の研究の助けになる実験までしてくれます。
そのうえ、学会発表の指導も熱心にする。わりとスーパーマン。
学生からの信頼は厚いです。(ここ強調)
しかし、
問題なのは酒。
一人で飲むのは嫌いらしく、よく学生を誘うのですよ。
誘うって言うか、強制なんですけどね、ほとんど。
夜実験していると、あの手この手で誘ってくるんです。
「夕飯を買いすぎて、食べきれないんだ。コップを持って僕の部屋においで」
「今日の発表じゃダメだ。
反省会をするから、コップを持って僕の部屋においで」
「今日は暑いからビールを飲まないといけないな。(以下同文)」
「日本の応援をしないといけないな。(以下同文)」
「今から寝るの?寝酒が必要だな。(以下同文)」
「体調が悪いのか。そんなもの酒を飲めば治る。(以下同文)」
・・・他、多数、いや、無数・・・
たとえ忙しかろうと、暇だろうと
体調が良かろうと、悪かろうと、すべては酒を飲む理由となります。
なんか、すごく理不尽な気がするんですけど?
で、この飲みがつまらないって言うか信じられないほど不毛なんですよ。
だから学生は捕まるのを恐れます。
J様が酒を飲みたそうな雰囲気を出した瞬間、
みんなで帰りますね。すべてを投げ捨てて。
それでも、どうしても用事があって帰れない人もいます。
そんな人は、電気を消してこっそり作業するんですが、
それでも探し出されて捕まりますね。大抵は。
飲みの内容は、J様の話を聞き続けるだけ。朝までな!!
話は、90%ループ系の自慢。(残り10%は学生のダメ出し。容赦なし。)
その自慢話がまた、うさん臭いっていうか、絶対ありえないんですよ。
総合すると、J様は野球ボールを投げれば130km/h(※1)出し、
砲丸を投げれば25mに達し(※2)、卓球の腕前は日本代表クラスで
150回ナンパして失敗したことはなく、
直々に家まで来た中学校長に生徒会長就任を要望され、
ついでに毎日100個銀杏を食べ(※3)、
足の指が手の指よりも長いそうです。
(※1)J様「僕は120km/h出せるんだ」
俺「前、125km出しましたよ」 J様「実は130km出せたんだ」
(※2)世界記録は23.12m
(※3)20個も食べると死の危険があるそうです。(Wikipediaの記事より)
なんか、中にはどこが自慢か分からないのも混じっていますが、
学生の対処法はすべて同じ。「すごいですね」って相づち打つだけ。
これほど時間の進み方が遅く感じる夜は無い。
時計見るじゃないですか?
しばらくして、また見るじゃないですか?
あれ?3分しか進んでない・・・
それが朝まで!(泣)
そもそも、やることがあるから遅くまで残ってるのに・・・
捕まった夜は、何も出来ません。
朝、焦燥感に駆られながら、
酒と徹夜のせいで動かない頭と体。
不毛すぎるだろ!!
唯一の救いは、捕まったことが自虐系のネタとして
学生同士で自慢できることだけですね。
ついでに、学会で遠征するときは、
毎晩もれなく捕まります。
6日間連続なんてこともありました。(遠い目)
ああ今月、学会で熊本に行くんだけど、どうしよう・・・